小さい頃から読書に無縁だったハズが、ふとしたきっかけで出会った本により30歳目前で「本好き」になったシングルマザーことこと子です。どこにもぶつけようのないストレスで八方ふさがりになったら、本を読んでぜひその世界観に浸って癒されてほしい。特に好きなエッセイ集をご紹介します。
エッセイが好きなんです
暮らしの本、料理の本、ビジネス本、小説と色んなジャンルの本が好きですが、中でも特に好きなのが「エッセイ」です。好きなアーティストや作家さんのプライベートが覗けて親近感を覚えるのと、色々な人の人生模様を垣間見て心に響くものがあるのです。
エッセイをネット購入しようと検索する際、「星野源 エッセイ」とか「小川糸 エッセイ」などと、気になる著者の名前の後にエッセイを入力して探すことしばしば。
でもある時、エッセイだけで検索してみるとまた違った間口が広がり新たな本を発見したのです。
人間ってすごいな
その本は、昭和26年6月にエッセイストと評論家が中心となって設立された「日本エッセイスト・クラブ」が編集した50篇もの作品が盛り込まれた夢のような一冊だったんです。
「人間ってすごいな」‘11年版ベスト・エッセイ集 株式会社文藝春秋 2014年10月10日 第1刷発行
作品の中には、誰もが知る有名人の「よしもとばなな」、「鳥越俊太郎」「永六輔」の名前から、初めて目にする一般のエッセイストの名前もたくさん並びます。
この本を開かなかったら知るはずもなかった、世界のどこかでその人が体験して感じたドラマチックな話の数々に夢中になってあっという間に読み終えてしまいました。
「遠くへ行きたい」から四十年
このエッセイの中で特に心に残ったフレーズは、放送作家としてご活躍された永六輔さんの作品、「遠くへ行きたい」から40年の中に記されています。
このお話は、旅するテレビ番組「遠くへ行きたい」での出来事を交え、旅とは?を考えた内容です。「トリップ」「ツアー」「トラベル」「ジャーニー」言い方を変えると、それぞれの特徴があるという説も面白く、なにより永さんのこのフレーズが好きなのです。
「僕にとって旅とは、出かけた先に日常生活があるのです。」
その土地土地で、そこでしか体験できないようなことを沢山なさってきたのだなぁ。とその一言で悟ることができ同時にとってもうらやましく思えたものです。
世代が異なり、これまで触れてこなかった永六輔さんという人を、ほんの4ページほどでもっと知りたくなるなんて、これだからエッセイの魅力は尽きません。
コメント